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ケルンからこんにちは

阿部千春です。ドイツから徒然草をお届けしています。

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ラインの秋

ケルンにやってきて早11年になります。

このケルンという街はライン河を挟んで東西に広がっています。旧市街は西側にあり、私が住んでいるミュールハイム地区は東側、河のこちら側は地元で言うところの”falsche Seite”、あんたたち生粋のケルンっ子ではないよと言いたいらしい。

とはいえ、20世紀初頭の鉄鋼業盛んなりし時代にはこちら東岸に大きな工場が立ち並び、世界中にその品質を誇ったものだそうです。

先日、ケルンにある7つの橋のひとつ、ミュールハイム橋のたもとにあるバロック時代の小さな教会、St.Clemensにて、絵の展覧会のオープニングでちらっと弾いてきました。

住処から5分ほどのライン河畔にあり、お天気がいいとケルンっ子は河沿いを散歩となります。この教会ではいろいろな画家の展覧会を開催しており、知り合いのケルン在住の画家、岡田ムツミさんが出展するという会のオープニングにバッハのパルティータを弾いたのがきっかけ。先日はパートナーのリュート奏者蓮見とのデュオでルクレールのソナタを楽しく弾かせてもらった後、私自身は裏口から脱出、そのまま次の仕事へ。

来年10月に、昨年横浜で全曲演奏したロザリオのソナタからの抜粋でのコンサートを開催することになりました。とても弾きやすい教会で、すっと音を出すだけで世界が広がっている音響、 楽しみです。

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